ブログにて不定期にお伝えしている丸瀬和憲へのインタビューですが、今回は聞き手と話し手を交代!
“丸瀬家の中の人”紹介第一弾として、スタッフの菱谷(愛称はるちゃん)にインタビュー。在籍3年のはるちゃん、どんな人物なのか深掘りしました。
丸瀬
いつもと視点を変えて、丸瀬家のスタッフのことを丸瀬が深掘っていく回!
はるちゃんと丸瀬家との出会いや、日常とか仕事、考え方、どんな風にこの先のこと考えてるのか…などを掘っていけたらいいな。
まずは、わたしたちの出会いを振り返ると…
菱谷
3年前に米子に引っ越してきて、「食べれる森シュトレン」のお店の存在を知った。
はじめて行った日はカフェで食事して、開催していたえみおわすの服の展示会も楽しんで。その時、お店にいたまるちゃんといろいろ話をしたんだけど、流れで、じゃあうち手伝ってよ、と、さらりと声かけてもらって。
丸瀬
そうそう、後日、えみおわす展の最終日にも来てくれたよね?
菱谷
そのとき、丸瀬家のホームページのブログを読んだ感想も伝えたね。
過去の記事をいろいろと読み進める中で、まるちゃんが、「国語、算数、理科、畑」みたいに、子どもたちに畑のことも日常的に学んだり体験してほしい、という思いがあることとか、それを体現するような幼稚園を作りたいという思いを読んで、すごく素敵だなぁと思ったこととか。
丸瀬
そんな話をしたね。ちなみにそのとき仕事は探していたの?
菱谷
具体的にはまだ探していなかった。
でも、役に立てることがあるならぜひ関わりたいと、気がつけばここでの仕事も始まっていて。
丸瀬
今に至る。家族ぐるみで付き合いも深まってね。
菱谷
そうだね。それもとっても嬉しくて。
丸瀬
はるちゃんとひっちゃん(夫)と、自分は同い年だったし。
菱谷
そうそう。それもなんかすごく縁を感じて。
働き始めてからのこと
丸瀬
それからいざ働き始めて、感じることや気づくことはあった?
菱谷
まるちゃんとゆかりさんはお店をされて、自分たちのなりわいを持っていて、信念を持って仕事をしている。自分が関わったことのないフィールドで生きている人たち、というという印象で、
対して自分はそういう世界に触れたことがなかったから、うまく言えないけど、関わらせてもらうことに恐縮というか…
丸瀬
距離感を測っていたのかな?はるちゃんやだいちゃん(丸瀬家スタッフ)の真面目さがそうさせるのかもね、しっかりわきまえるっていうか、きちんと相手との距離感を測って接するところがあるよね。だから信頼感も生まれるんだけど。
菱谷
真面目さ…それは時としてあだとなる。
丸瀬
自分は真逆で、気づいたら相手のお膝の上にいるタイプ。
菱谷
それそれ笑 うらやましい〜
丸瀬
けど、今はわたしたちにそんな壁や遠慮はないでしょ?
菱谷
うん、もちろんない。
関わりを深める中で、まるちゃんとゆかりさん、それに、その周りのすごく魅力ある方たちとの繋がりもここで与えてもらって、感じることは…語弊を恐れずに言うと、みんな魅力をまとった、ただの”人”なんだということ。
誰もが家族や暮らしという日常があって、そこに理想と現実のいろんな葛藤があることを、関わる人と触れて話して距離を縮める中で、知ることになった。
そういう経験を通して、恐縮することなく、どんなときでも、だれかやどこかに関われたことをラッキー!だと思って関わる。その人や場所からもらえるエネルギーをひたすら自分はもらう。そして自分が今、その人や場所に還元できるものはすべて差し出す。
そんな価値観を持つことができた気がする。
だから、今度お招きできることになった服部雄一郎さん麻子さん夫婦にも、勇気を持ってお声がけできたのかもしれない。
(この話はまた次回に)
価値観の変遷
丸瀬
そういう気づきや価値観は、これまでにはなかったということ?
菱谷
今までいいなと思うものは、扉の向こうにあるっていうか、本の中やネットの中、遠くにある感覚だったけど、
まるちゃんたちと出会って関わり始めてから、 自分の好きなことや興味関心があることが、毎日の中にあると実感できて、そういう日々を嬉しいと思っている。
丸瀬
ここに来る前は福岡にいたり、奈良に住んでたこともあるんだよね。
今のはるちゃんに触れてると、これまでもいろんなことに向き合って、楽しみながらやってきたんじゃないかというイメージがあるんだけど、これまではどうだった?
これまでの人生にターニングポイントはあった?
菱谷
自分の子どもたちが関わった幼児時代の園のスタンスがすごく自分にしっくりきて、その経験がひとつのターニングポインかな。
丸瀬
確か、さくらさくらんぼ保育という…
菱谷
うん、その保育の下で過ごせた期間の影響はすごく大きい。
その保育に関わる前…20代の頃は、ファッションが好きで、雑誌を読み漁って流行りのスタイルを眺めたり、服を買うことも好きで。
スタバでお茶するのが癒しだったし、興味の矛先は流行り服とか化粧品だった。
丸瀬
へえ!今では想像がつかない。
菱谷
そんな中、断捨離に興味を持って。そこで一気に手持ちの服や物を減らした。関心が高まって、 整理収納の資格の勉強をしたり、それぐらい興味を持っていた時期があった。
丸瀬
洋服を買うことも好きだったんでしょ?
菱谷
でも、ものを増やすことに抵抗を持つようになった。減らすことが大変だったから。
丸瀬
そこに現在のはるちゃんの価値観に行き着く源流がありそうだね。
菱谷
確かにそうかもしれない、
あるものを大事に使うとか、 今となっては自分にとってあたりまえともいえる感覚のことを、全く意識せずに暮らしてたから。その「断捨離」も、ひとつのターニングポイントだね
丸瀬
断捨離のことを経て、そこからマインドがちょっとずつ変わって、さらに大きく影響したことのひとつが、最初に話に出た子どもの幼稚園のことなのかな。
菱谷
うん、そうだね。
保育園とか幼稚園って子どもための施設ではあるけれど、わたしはそこで自分自身が学んだことがとても多かった。
そこでは、子どもを中心に、大人はどうすればいいのかを学んだ。
子どもの育ちが全てという考えのもと、何を食べるか、どんなものに触れるのかをきちんと考えて選ぶ。早く寝てスッキリ起きられるよう生活時間を守る。暮らしの中のいろんな部分で大人の都合をできるだけ子どもの都合に合わせていく。
総じて、生活のあり方を整えて行きましょうっていう大きな枠組みをもらった。
それを受けて自分たちは、そうしたいという意志と、それができる環境が伴って、園生活を送ることができた。
結果、子どものためにもなっただろうけど、親であるわたしたちも、これから自分たちが大切にしたいことが明確になった。
これからのこと
丸瀬
家族としての学びがそこにあったんだね。はるちゃんの20代から30代にかけての興味の矛先の変換がとても興味深かった。
じゃあ最後に、これからの夢とかはある?
菱谷
夢か〜…わたしにはこれまで夢と呼べるものがなく…それでいいのだろうかと夢のない自分にがっかりすることもあったけれど、
今描く自分の将来の姿は…
これから成長する子どもたちの手をちゃんと離して、自分の好きなことを楽しんでやる。そんな姿が子どもたちにもいい影響を与えられる…というイメージかな。
丸瀬
親の姿だけじゃなくて、子どもにとって身の回りにいるいろんな大人の姿が魅力的だといいよね、大人っていうのは子どもたちみんなにとっての大人だから。
菱谷
それすごい大事だと思う。
そんな大人になれたらいいなぁ。
ここでもっと精進します!!