お店「食べれる森シュトレン」ができるまで

こんにちは。丸瀬家スタッフ菱谷です。

今回は、米子市の大山の麓にある丸瀬家のお店「食べれる森シュトレン」について、どのような経緯で作られたのか、まるちゃんこと代表丸瀬にインタビューした内容をお伝えしたいと思います。

話し手 丸瀬(以下M)

聞き手 菱谷(丸瀬家スタッフ 以下H)

H

最近は、お店を不定期でオープンしてカフェ営業などをしている状況だけれど、そもそもどんな経緯でお店を構えることになったのかなっていうことを聞かせてもらえたら。時期はいつ頃のことだったのかな?

M

時期はコロナ前だね、夏だったね。

H

てことは、2019年だね。

どうしてここにお店を構えることに?

M

ここは「元牛舎」だったんだけど、色々な使い方に元々改装していて、農機具入れたり、ネギを作ってたから、ネギを出荷する場所だったりっていうような感じで、簡易的に建物の改修には関わっていた経緯はあって。

H

うんうん。

H

お店としてちゃんと構えるために、改修を始めたのは、結婚した頃。

由香里が料理する人だし、お菓子焼く人だし、提供するような場所にもできたらいいっていうのが、結婚したことで新たに生まれて。

ここをなんとかしたいな、っていうのはずっとあったけど、何がいいかというのは考え中で、元々建築のこととかに興味あったから、解体屋さんとか、大工さんとか、いろんな人たちとの繋がりがあって、動き出したって感じかな。

で、土壁の存在が身近になってきた。

解体された土壁って産廃で捨てられちゃうんだ、っていうことも知った。左官屋さんとか大工さんたちからしたら、いや、もったいないよこんないい土が、っていう話とかも聞いて、地元の左官屋さんが指導に来てくれるようにもなり、じゃあうちらも土壁作りをやってみよう、と。

以前からネギの出荷調整作業とかを福祉作業所の子たちとやってたから、そのご縁で土壁の作業も一緒にやって。

細かい作業はできないけど、みんな手で塗ればいいからさ、 土を練るとか、稲わらを切るとか、水を撒くとか。

解体屋さんも捨てるお金が浮くから、廃棄になるものを持ってきてくれる。

持ってきてくれた土にはいろんなガラが入ってるからさ、ガラスの破片とか。それを振るう作業をして、ある程度綺麗になった土に新しく稲藁と水を混ぜて、練って置いとこう、と。で、発酵したら、じゃあ、来月から塗るか、っていうのをずっとやっていたっていう感じかな。

で、気づいたら、こんな立派な土壁に。

H

すごいね、いろんな繋がり。福祉作業所の方も一緒に作業して、すてきだな。

M

できることとできないことはそれぞれあるけど、できることをやれる場として、いい感じにこのフィールドはあったんだよね。本当に、人の縁だよね。

H

うんうん、そしてお店としての形が完成して、開けるような場になったと。

M

そうだね。秋の収穫祭を毎年開催したり、フリーマーケットや上映会、音楽会や、洋服の展示会も開催してこれたね。不定期だけどカフェをオープンしてお菓子や料理を提供したり。

今後はもうちょっと地域に開けた場所にできたらいいな。

ここをお散歩される地域の方たちが、ふらっと通りがかりに、とか、高校生がデートに、みたいな。

H

まだまだ、発展途上の場所っていうことだよね、常に変化を繰り返してきてて今もその渦中にあるね。

そういえば、店名の由来は?

M

「食べれる森シュトレン」っていう名前はね、町に住んでる人たちからしたら、この辺にはもう十分緑はあるし豊かだねっていう風になるのかもしれないけど、自分からしたら、もっと木を植えてあげたいなっていうのがあり。

で、じゃあ、植える木は何にするのってなると、やっぱり食べれるものがいいよねって。

手を加えた分だけ食べれる喜びがあるっていうかさ。そのサイクルが、飲食店としても恵みをいただけるっていう。

で、「シュトレン」っていうのは、この壁。

土壁を白く塗ったこの壁が、ふと由香里の焼くお菓子のシュトレンに似てるっていうところから、いいね!となって。で、生まれたのが「食べれる森シュトレン」という店名。

H

へぇ~!

M

持続可能な食べれる森の形は、これからも模索していきながら、食事もしていくっていうのも、ま、由来かな。もう、ずっと長い時間をかけて育っていく場所みたいなイメージかな。

H

来てくださるお客さんや関わってくださる方々と共に育てていけたらいいね。


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