聞き手 丸瀬和憲
話し手 丸瀬家スタッフ 菱谷
丸瀬
前回に引き続き、スタッフはるちゃんにインタビュー。
来る8月6日に、高知より、環境に配慮した暮らしをされながら、雑誌やテレビなどのメディアでもお見かけする、服部雄一郎さん、麻子さんご夫婦をこの場にお招きしてお話し会を開催することになりました。
この件の企画立案の想いや、それまでの経緯をはるちゃんから聞かせてもらえたら。
そもそも環境に配慮する暮らしには、どんな風に関心を持ち始めたの?
菱谷
きっかけは5年ほど前、福岡に住んでいた頃に友人が段ボールコンポストを始めたことに興味を持って。自分も自宅で段ボールコンポストに挑戦したんだよね。
丸瀬
生ごみを土と混ぜて堆肥化するんだよね。ゴミを減らそうと?
菱谷
そう、やってみたいなと。
同時期に、「ゼロウェイストホーム」や、「プラスチックフリー生活」の書籍も読んで、すごく面白い!と。
あとからこの本の訳者が服部雄一郎さんであることを知るんだけど、前述の友人と、雑誌「暮しの手帖」に服部さんの暮らしの様子が掲載されていた記事を見て、こんな方なんだね、と知ったのが最初だったような記憶。
丸瀬
友人に影響を受けてエコアクションにも関心を寄せていったんだね。
そして山陰に服部さんご夫婦がお話し会で来られたのに参加していたよね。
お会いしたのはそれが初めてだったのかな?
菱谷
そう、2022年の秋のこと。関心を広げて服部さんの訳書やご著書も一通り読んでいたから、とにかくお会いできる機会があるということに興奮で!
ワクワクしながら参加したのを覚えている。
ペンと書籍を持参して、サインしていただこうと前のめりに笑
丸瀬
お会いした印象はどうだった?
菱谷
直に話を聞いて、書籍を読んで感じていた柔軟な姿勢をさらにリアリティを持って感じたし、明るくて朗らかな2人のパーソナリティに触れてますますファンに。
丸瀬
そこから、今回ここでのお話し会を開催するまでの道のりには、どんな風なやりとりがあったのかな。
菱谷
初めてお会いした時、会話する中で麻子さんが「寝袋持ってますか?」と。
「え?!ね、寝袋??」とキョトンとしてしまったんだけど、気軽に泊まりに、ぜひ高知へ遊びにきてくださいねということで、もうびっくり。
初対面の自分にそんな風に話しかけてくださったことに驚きで。
その後、メッセージやインスタグラムの投稿を介してやりとりする中で、おふたりが手作りのジャムや庭で採れたものなど、手元のものを美しく包んで送ってくださったり…
あこがれていた方とこんな風なやりとりをしていることが本当に信じられない、というところから、お互いを知り合う時間を経て、あぁ、本当に高知にお邪魔しよう、と決意して、勇気を持って会いに行きたいですと伝えたのが今年の春。
丸瀬
緊張しながらの投げかけだったんだね。
菱谷
本当にドキドキしながら。でも飛び込むような勢いで。
そして本当に温かく迎え入れていただいて、春休み中だったふたりの小学生の子どもたちと一緒に、すばらしい時間を過ごさせてもらいました。
丸瀬
そして今回のお話し会の開催に至るんだね。
菱谷
まるちゃんはわたしが服部さんのファンであることを知ってくれていたので、いつかシュトレンにお呼びしたいねと兼ねてから話してはいたけれど、もちろん自分が橋渡し役になるとはまったく想像もしていなかったわけで。丸瀬家として、いつかの機会にお話し会の依頼を持ちかけることできれば、というイメージだったけれど…
今回、自分自身がこの件を依頼させていただいて、これまた本当に緊張して、どんな企画にしようかと色々考えた。でも、会のイメージはスルスル湧いて、ワクワクもして!
丸瀬
いざこの企画を立ち上げようとなった翌日には、企画書書いてきたもんね笑
そのときのはるちゃんの目はキラキラしていたよ。
菱谷
やるからには、きちんとやりたい。
自分のやりたい気持ちだけじゃなくて、この会を形にしようという皆の期待にもちゃんと応えて、なにより雄一郎さんと麻子さんにとってもいい機会にしたい!
そんな思いで走り出したかな。
丸瀬
そして無事、開催が決定。本当にうれしいね。
今回来ていただける方には、どんなことを聞いてもらいたい?
菱谷
環境問題に関心がないことはないけれど、なにをどうすればいいのか、いまいちピンと来ていないという方でも、まずは現状を知って、ひとつでも自分がしたいアクションが見つかるといいなと思う。
それから、すでにいろいろなアクションを起こしている方の中には、あれもこれもやりたいけれど、現実との折り合いでうまく行かないこともたくさんあるかもしれない。わたしがそうであるように。そんなときには、この現状をどう捉えるかという見方を得て、視界が広がったらいいなと思う。
Howtoだけが得られることではないはず。
雄一郎さんと麻子さんからもらえるエネルギーはきっと計り知れない!
丸瀬
はるちゃんにもうまくいかないジレンマがあるんだね。例えばどんな?
菱谷
例えば…プラスチックのものをできるだけ買いたくない自分の気持ちとは裏腹に、家族はペットボトルの飲み物をサラッとコンビニで買っちゃったり。使いたい洗剤の好みが分かれて、家族からは香り付きの洗剤がいいと言われるのを拒否したり。コンポストも虫が出るのが嫌だ!と自宅では使用許可が降りません笑
などなど挙げればキリがないけれど、モヤモヤしていたときに服部さんから受け取った「できることをできるときにやる!」という考え方が自分を楽にしてくれたこともあり、今は家族がハッピーであることを最優先事項と捉えつつ、自分の思いも家族に伝わるように努力していたい、そんな感じかな。
丸瀬
はるちゃんもいろんなフェーズを経て、今も関心を持ち続けているんだね。
お話し会はまだあと少しお席をご用意できるから、興味のある人はぜひ参加してもらいたいね。
菱谷
いい会にします!
丸瀬
ご参加のみなさま、どうぞお楽しみに!