丸瀬ファミリー、アメリカへ行く

丸瀬家、アメリカへ行く

遡ること、寒さも厳しい今年2月のことになりますが、丸瀬ファミリーはアメリカはサンフランシスコ、そしてさらに北上したポートランドへ、10日間の旅に出ました。

cheers!!

この経験をぜひシェアしてもらいたいと、まるちゃんに旅のことをインタビューしました。

なぜ、アメリカに?

菱谷:今回、旅の行き先にサンフランシスコ、ポートランドを選んだ理由は?

丸瀬:自分たちが関心のある文化やお店がある土地だったからかな、

具体的にいうと、サンフランシスコのオーガニックレストラン「シェ・パニース」や、

ポートランドにある世界最大のDIYの聖地と呼ばれる「リビルディングセンター」は必ず行きたい場所のひとつだったんだけど、

そのほかにも、ポートランドは街として消費税がないこととか、土地の水源やホップの生産地としての特徴を活かした町おこしとして、クラフトビールの存在が有名なこととかにも関心があって。

(ビールは滞在中色々なお店でいただいたけれど、どれも本当に美味しかったし、普段ビールを飲まないゆかりも飲みやすいような、フルーティーなビールもたくさん堪能した!)

オーガニックレストランの草分け的存在、シェパニース

…ていうような、普段の自分たちの価値観から関心を寄せやすい側面とは別に、

アメリカという国の、いわゆる世界の資本主義のリーダーとしての存在についても関心があって。

菱谷:例えば?

丸瀬:もともとアメリカという国自体が、開拓者が切り開いて築き上げた文化や経済によって発展してきた国で、サンフランシスコはヒッピー文化が根付いた土地でもあるよね。

現在でもAppleやGoogleなど世界の名だたる大企業のお膝元でもある…というような、資本主義のリーディング地域としてどんな所なのか、関心があったのもひとつ。

すべてが大きい、アメリカの風景

サンフランシスコ、ポートランドの印象

菱谷:では実際に現地を訪れて、印象的だったことを聞いていこうかな。

丸瀬:そうだね、身近なところで行くとスーパーマーケット。

日本でいう自然食品店のような特別な場所でなくても、普通のスーパーでオーガニック食品が当たり前に販売されていて、大衆の人たち、多分その辺の方だろうなみたいな人たちで賑わってる。野菜もそのまま並べられていて、個包装もなし。だからやっぱりおいしそうに見える。

オーガニック食材に対する文化が発展しているという土壌があるから、地域の人たちが日常的に利用するスーパーでその状況が成り立っているんだろうと思うと、本当に羨ましい限りだよね。

これが日常の風景とは、最高だ
むきだしの野菜が美しい

菱谷:日本じゃほとんどの野菜は個包装されているし、オーガニック食品はまだまだ特別なものだという印象だもんね。

街としての印象はどうだった?

丸瀬:美しい野菜がスーパーで活き活きと並んでいる反面、街中にはホームレスの方が徘徊していたり、生活の不安定さからか、薬を多用してしまう人々がまるでゾンビのように街を彷徨うという異様な光景を目の当たりにして、アメリカの社会問題を表しているようにも見えた。

他にも、ゴミや、公共の場における清潔感に対する感覚の違いも肌で感じたね。

日本だと、掃除は学校でも教わってみんなで取り組むものだけれど、アメリカのような階級社会の中では掃除をする人が決まっている。

「誰かがするもの」という意識だから、ゴミが落ちていても拾わないし、それゆえ街もゴミが目立つ。

人々に関しては、移民が多くて文化も寄せ集めなアメリカという土地では、いわゆる多様な価値観が混在しているのが当たり前の風景だった。

最近声高に言われている「多様な価値観を認め合う」的なことに関しては、日本じゃ言葉が一人歩きしているだけで、ちっとも現実社会に多様性を認め合う文化は浸透していない印象だよね。

移民も少なくて、どうしたって純度の高いピュアな日本という国が、国や宗教や文化を越えていくことは、いい未来を作っていくために必要なことだと個人的には思っているから、その差をアメリカのリアルな社会で見て、考えたり感じることはあったね。

菱谷:国としての社会的な違いについても、肌で感じるものがあったんだね。

丸瀬:店や宿、公共交通機関で関わった方や、Uberの運転手の方など、現地の人たちとコミュニケーションを取る中で感じたのは、アメリカ人たるおおらかさ、ラフさ、粗さ、などなど、日本で感じる「精度の高さ」や「緻密さ」、みたいな感性とは相反する部分もたくさんあったけれど、いいなと思ったのは、フレンドリーでポップな部分だよね。

そういう外に向かうエネルギーには、「もっと楽しくいこうぜ」的な、背中を押される感覚をもらったかな。

菱谷:現地で感じた肌感覚と受けた刺激は、なにものにも代えられないね。

丸瀬:他に触れることで、自分が大事にしていることもより際立つし、逆に、ないものを取り入れようという刺激ももらう。

正直、今回の旅のように短い期間で知らない土地を観光的な視点で巡るのは、本来の自分の旅のスタイルではないし、それゆえ本当に表層のことしか知れてないっていう感覚はあるんだけれど、それでも、旅に限らず、こういう機会を今後も重ねて、いろいろな刺激を常に受け取りながらアップデートしていくことは、自分より下の世代の人たちが関わりたいと思うような大人であるには、必要なんじゃないかなと思っている。

あ、ポップコーンも持って帰ってきて、現在育苗中。

菱谷:そういえば!今年はポップコーンの栽培もしたいと話していたね!

丸瀬:現地のオーガニックカフェで普通に販売されていたポップコーンを持ち帰って、そのほかのいくつかの品種と栽培している最中。この土地でうまく育ってくれるかはまだわからないけれど、乞うご期待。

菱谷:丸瀬家初のポップコーン栽培、楽しみに見守りましょう!


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