お店「食べれる森シュトレン」ができるまで

こんにちは。丸瀬家スタッフ菱谷です。

今回は、米子市の大山の麓にある丸瀬家のお店「食べれる森シュトレン」について、どのような経緯で作られたのか、まるちゃんこと代表丸瀬にインタビューした内容をお伝えしたいと思います。

話し手 丸瀬(以下M)

聞き手 菱谷(丸瀬家スタッフ 以下H)

H

最近は、お店を不定期でオープンしてカフェ営業などをしている状況だけれど、そもそもどんな経緯でお店を構えることになったのかなっていうことを聞かせてもらえたら。時期はいつ頃のことだったのかな?

M

時期はコロナ前だね、夏だったね。

H

てことは、2019年だね。

どうしてここにお店を構えることに?

M

ここは「元牛舎」だったんだけど、色々な使い方に元々改装していて、農機具入れたり、ネギを作ってたから、ネギを出荷する場所だったりっていうような感じで、簡易的に建物の改修には関わっていた経緯はあって。

H

うんうん。

H

お店としてちゃんと構えるために、改修を始めたのは、結婚した頃。

由香里が料理する人だし、お菓子焼く人だし、提供するような場所にもできたらいいっていうのが、結婚したことで新たに生まれて。

ここをなんとかしたいな、っていうのはずっとあったけど、何がいいかというのは考え中で、元々建築のこととかに興味あったから、解体屋さんとか、大工さんとか、いろんな人たちとの繋がりがあって、動き出したって感じかな。

で、土壁の存在が身近になってきた。

解体された土壁って産廃で捨てられちゃうんだ、っていうことも知った。左官屋さんとか大工さんたちからしたら、いや、もったいないよこんないい土が、っていう話とかも聞いて、地元の左官屋さんが指導に来てくれるようにもなり、じゃあうちらも土壁作りをやってみよう、と。

以前からネギの出荷調整作業とかを福祉作業所の子たちとやってたから、そのご縁で土壁の作業も一緒にやって。

細かい作業はできないけど、みんな手で塗ればいいからさ、 土を練るとか、稲わらを切るとか、水を撒くとか。

解体屋さんも捨てるお金が浮くから、廃棄になるものを持ってきてくれる。

持ってきてくれた土にはいろんなガラが入ってるからさ、ガラスの破片とか。それを振るう作業をして、ある程度綺麗になった土に新しく稲藁と水を混ぜて、練って置いとこう、と。で、発酵したら、じゃあ、来月から塗るか、っていうのをずっとやっていたっていう感じかな。

で、気づいたら、こんな立派な土壁に。

H

すごいね、いろんな繋がり。福祉作業所の方も一緒に作業して、すてきだな。

M

できることとできないことはそれぞれあるけど、できることをやれる場として、いい感じにこのフィールドはあったんだよね。本当に、人の縁だよね。

H

うんうん、そしてお店としての形が完成して、開けるような場になったと。

M

そうだね。秋の収穫祭を毎年開催したり、フリーマーケットや上映会、音楽会や、洋服の展示会も開催してこれたね。不定期だけどカフェをオープンしてお菓子や料理を提供したり。

今後はもうちょっと地域に開けた場所にできたらいいな。

ここをお散歩される地域の方たちが、ふらっと通りがかりに、とか、高校生がデートに、みたいな。

H

まだまだ、発展途上の場所っていうことだよね、常に変化を繰り返してきてて今もその渦中にあるね。

そういえば、店名の由来は?

M

「食べれる森シュトレン」っていう名前はね、町に住んでる人たちからしたら、この辺にはもう十分緑はあるし豊かだねっていう風になるのかもしれないけど、自分からしたら、もっと木を植えてあげたいなっていうのがあり。

で、じゃあ、植える木は何にするのってなると、やっぱり食べれるものがいいよねって。

手を加えた分だけ食べれる喜びがあるっていうかさ。そのサイクルが、飲食店としても恵みをいただけるっていう。

で、「シュトレン」っていうのは、この壁。

土壁を白く塗ったこの壁が、ふと由香里の焼くお菓子のシュトレンに似てるっていうところから、いいね!となって。で、生まれたのが「食べれる森シュトレン」という店名。

H

へぇ~!

M

持続可能な食べれる森の形は、これからも模索していきながら、食事もしていくっていうのも、ま、由来かな。もう、ずっと長い時間をかけて育っていく場所みたいなイメージかな。

H

来てくださるお客さんや関わってくださる方々と共に育てていけたらいいね。

丸瀬家の味噌のこと

こんにちは。丸瀬家スタッフ菱谷です。

このブログを通して、丸瀬家代表である丸瀬和憲にさまざまなテーマに沿ったインタビューし、その内容を皆さんに定期的にシェアできればと思っています。

掘れば掘るほど話が出てくるまるちゃん、何から聞こうかなー

と考えたところ、まずは直近に開催する味噌作りのワークショップに関することを聞いてみようと!まるちゃんよろしくお願いしますー!

聞き手 菱谷(丸瀬家スタッフ 以下H)

話し手 丸瀬(以下M)

H

これから春までの間に数回、「食べれる森シュトレン」での味噌作りのワークショップを予定しています。

ということで、丸瀬家のお味噌についてはなしを聞かせてほしいなと!

そもそも、まるちゃんがお味噌を作ろうと思ったきっかけは?

M

味噌作りは、 結婚した6、7年前に1番最初にやり始めた感じなのかな。

農家になる時も、農作物を作って、いわゆる農家さん、生産者になるっていうのは、最初からイメージしてなかったから、お米を作ってお米を売ります、 ゴマを作ってゴマを売りますみたいなことだけで完結したいとは思っていなくて。

そういう思いが元々自分の中にあるから、 米作るよね、大豆作るよね、あ、この2つあったら、味噌作れちゃうね、みたいな話で。

杵と臼もあるね、じゃあ、味噌のワークショップができるね、という感じで生まれた。

そんなワークショップをいろんなところで声かけていただいて、県外も含めて少人数で開催してたって感じかな

H

各地では出張で開催してきたけど、自分たちの場で開催するのは今回初めての試みだね。お店や、新しく完成した小屋の空間も一緒に楽しんでいただけるといいな。

さて、味噌っていわゆる発酵の産物だけれど…発酵ってそもそもなんでしょう?

M

発酵食品は、健康によいとか、保存食とか、一般的には言われるんだけど、やっぱり、おいしいとか、おもしろいって感じかな。

だって、ミラクルじゃん。大豆と塩を混ぜて置いといてみようとか、 稲わらに大豆詰めといて納豆になるとか。

人間がそんなこと思いついた?みたいな感じのことが、普通に面白いっていう。それで食べたら美味しいし。もちろん嫌いな発酵食品もあるしさ、全部が全部みんなが好きとか、自分も好きみたいなわけじゃないんだけど、純粋に作る過程もおもしろいよね。

こういう、純粋にたのしくておもしろいっていうことも味噌のワークショップで伝えられたらいいよね。

思い続けていることの一つに、「国語、算数、理科、畑」みたいなふうに、普通のカリキュラムに畑のこともあった方がいいっていうのがあって。課外学習とかでこういう農家さんのところに行きますみたいなんじゃなくて、週に1回でもここの畑、ここの田んぼを観察をすることがいかに大事かっていうのを、自分は農業しながら感じていて。 その延長で、畑の授業ではたまに発酵にまつわることをやるのも普通だと思う。あ、大豆採れたね、米採れたね、冬になってじゃあ味噌やろうみたいな。そういうのが自分の根源にある。

学校じゃないけど、その大人版がこういうワークショップかなと思ってる。

H

純粋に楽しいし、面白いし、でも場がないとやっぱりできないことだから、そういう場を作るっていうようなイメージかな。

M

うん、そこから大事だって思うところを、それぞれに拾ってもらえたらいいな。気軽に参加してほしいっていうスタンスだよね。

H

肝心の、丸瀬家のお味噌の特徴は?

M

自分たちの原料でやってるっていうのは、希少価値っていうか、本当に量産できないものだから、食べていただけたらラッキーだなと。年によって米も大豆も採れる量が変わるわけで、今年も無事収穫できたっていうミラクルの結果、あー今年も味噌、できてよかったね、ってなる。

自然栽培…肥料とか農薬使ってないよっていうことよりも、毎年あるもんじゃない、当たり前じゃないっていうか。採れない年もあるし。そういう産物であり、丸瀬家の味噌の特徴ではあると思います。

H

お味噌の原料について、詳しくはワークショップでわかりやすくお伝えしますのでお楽しみに!その場での質問もお気軽に!ご参加お待ちしています!

以下ワークショップ詳細です。

日時 A|1/29(月)10:00-12:00

   B|2/ 8(木) 10:00-12:00

場所|食べれる森シュトレン 小屋

定員|8名

参加費|6000円(税込)

※軽食と玄米茶付き

持ち物|エプロン/ボールペン/お味噌を仕込む保存容器(1kg入るもの)

お願い|素手の作業がありますので香水、ハンドクリーム、香料などはお控えください

ご予約|下記をご明記いただき丸瀬家アカウントDMにて受付となります

①お名前

②携帯番号

③希望日 AorB

③トップに「味噌ws申し込み」と記入ください

丸瀬家アカウント

@maruseke_official

【キャンセルポリシー】

材料の仕入れなどの理由から前日からのキャンセルは全額お振込みいただく形となります。その際仕込んだ1キロ分のお味噌は発送または受取に来ていただく形でお渡しします。代理の方は大歓迎です!

自然栽培の自家採取大豆

令和4年産 新米販売のご案内


大変お待たせしております!
いつも応援してくださる皆々様のお陰様で、稲刈りを無事終えることができました。
気持ち的には豊作で何とも晴れ晴れ。

今春も安定の深夜作業から始まった。
無我夢中が作り出すフロー状態が堪らなく、もはや趣味化。
種を蒔いて、機械に乗って、瞑想して。
子供と遊んで、家を作って、妄想して。
働くことと暮らすことの間でまた迷走して。
つまづいたり、立ち止まったり、寝転んだりしながら、何とか収穫まで完走できた。

稲刈り後のスッキリ祓われた田んぼに目をやりながら、
今年は作業イメージの半分くらいは達成できたのだろうかと自問すると、
自然の循環に寄り添い、生かされた事への嬉しさに満たされた自分に気づく。
本当にありがとう、大自然。
全てを受け入れてくれて。


毎年この時期、農家を志すきっかけについて回想する。
イタリアで鞄作りをする日々の中、「命をつなぐものづくりがしたいな」とふと思ったことが原点。

最近その先にある目的を明確化したくて、試行錯誤している。
ブームは、コーチングや内省といった自己理解の探究。
日常の慌ただしさの中では拾いきれない、気づきや発見がある。
それらと大事に向き合い自己を満たすことで周りへバイブスが響くと想像する。

シンプルに自然の一部分である自分を深掘り、理解することの大切さにやっと気づいた。
田畑を耕やし、大地に点穴を開けることと同質。
頭で分かっても、身体に落とし込む難しさも均しい。


何はともあれ、今年は就農10年目の節目。
特に何かあるわけではないが、いつも自分を支えてくれる家族やスタッフに感謝の思いが湧いてくる。

田畑では大卒ルーキーのあっきーが草刈り番長を遂行。
己に社会に丸瀬に砕かれながらも勇まし姿を最後まで見せてくれた。
台所では子育ての合間を縫ってわちゃわちゃと切り盛りするゆかり女将、何でも熟せる敏腕アタッカーはるちゃん、経験も技術も頼もしい安定の柿本チーフのコンビネーションで美味しいものがたくさん産まれた。
マジでありがとう、みんな。

シュトレン、収穫祭、ライブ、発送盛り盛り、、、
年末まで止まれないワクワクスパートをよろしく!


最後になりますが、丸瀬家の新米の販売が始まりました。
皆様の日々を生き抜く力となれたら幸いです。
どうか必要としてくださる皆様へ届きますように…

美味しいは好みなので、
僕たちは、喜び溢れるお米作りを目指します。

◎新米販売のご案内◎
下記、丸瀬家の商店よりお買い求めください。

丸瀬家の商店HP
https://maruseke.theshop.jp

丸瀬 和憲


スタッフ募集

子供と遊んでいる間に、誰も望まない混乱した社会になってしまった。
今を生きる自分たちが未来のためにできることは何か。自分たちが果たしたいことの先に希望があることを信じて、一歩を踏み出そうと思います。

この度、一緒に働くスタッフを募集します。
僕たちの夢に向かって一緒に取り組んでくれる仲間を本気で求めてみよう!そう決めました。
今回は、田畑で活躍してくれる男性を。(下記詳細)

ヨーロッパで鞄づくりをしていたある日、”もっと人の命に関わるものづくりがしたい”と思い、農家を志しました。約4年ぶりに日本に戻り、自然農園ウレシパモシリでの研修を経て、今年は農家として歩みはじめて10年目。

昨年、丸瀬家のこれからの取り組みの準備と覚悟のために、会社を作りました。社名「GRAYSCALE」は、白と黒の間にある灰色の階調という意味。白や黒と同じ価値を持つ無数の灰色たち。多種多様な存在を認め互いに尊重することで、全てのいのちが輝くような社会や暮らしに貢献したい、そんな思いを込めました。

世の中にある全ての色を混ぜると、灰色になる。灰色は全てを通ってきた色なのだよ。という、だれかの受け売りだという妻の言葉からヒントを得ました。

現在の営農は、田5ha、畑2ha、維持管理1ha程度で、在来種を中心とした米、麦、大豆、胡麻と家庭菜園程度の野菜を少々、すべて自然栽培しています。
また、農業の合間に牛舎を改装して作ったお店 “土ある暮らし” を感じてもらう場「食べれる森シュトレン」を2020年に開きました。今後は、牛舎内に併設したイベントスペースと麹加工室の本格的な活用や、食料品店や幼稚園など妄想は果てしないです。
社会の大転換期に、未来へ挑戦したいことは尽きません。(ほぼ夫の暴走笑)

これまでも、今も、たくさんの仲間に助けてもらいながら何とかやってきていますが、自分がトラクターから降りないと、思い描く夢が頭の中でぐるぐると回るだけで時間が過ぎ、一歩さえ踏み出せないのだと、やっと気づきました。
子供がもう少し大きくなった後、それでもやりたければ取り組めばいいじゃないかとも考えてみましたが、そういうのは無理でした。たくさん挑戦して、失敗して、謝って、笑って、泣いて、ワクワク、ドキドキしたい、、、そんな大人の本気の姿を子供に感じてもらいたいという思いもあり、仲間を募り一緒に作っていこうと決めました。

「国語算数理科畑…」こんな社会があったらいいなと10年前に思っていたけれど、今も変わらずその実現に動いている自分がいます。

これからの働き方と暮らし方について共に考え表現していきませんか。

どうか、好い縁があります様に。


【スタッフ募集詳細】

営農に関心がある方(独立志望者歓迎)、農業以外の飲食や加工などの部門にも関心のある方、暮らし方や働き方について考えることが好きな方、、、
自分の役がここにあると直感した方、下記の問い合わせ先までメールください。その後、zoomなどで面談できたらと思っています。

●応募資格
・若き男性(独身、既婚不問)
・学歴、経験不問
・勤務日応相談

●待遇
給与・住居など応相談

●勤務地
鳥取県米子市日下周辺

●問合せ先
grayscale.jpn@gmail.com
担当 丸瀬 和憲

令和3年産 新米のご案内

大変お待たせしました!
今年も新米の時期がやってきました。
ようやく一昨日稲刈りを終えることができました。
コンバインに跨がりながら今年も色々あったなーと
振り返りながらの作業でした。

就農9年目、米作り7回目。
作付け面積は増えているので総収穫量は少しづつ増えているものの反収は減っている。
収量だけをみたら、大スランプ突入といった感じ。
5時起床、8時半登園、17時半降園、18時ご飯&乾杯、からの目指せ21時就寝。
このめい姫とわら王子のルーチーンのお陰で、週休2日8時間労働体制が構築され、極めて健康的な暮らしになったものの、実作業は進まず。その結果、苗代作り、耕耘と代掻きは深夜になんていう初体験のバタバタ振り。
姫と王子を寝かしつけ勢いよく家を飛び出す父ちゃんは、全てから解放されたかの様に一人の時間を存分に楽しみ大興奮で大満足だが、やはり作業精度は落ちるし変な疲れが残るしできればもうやりたくはない。
暮らしと生業、どちらも大切。好きなことを仕事にしているためどうもオンとオフの線引きが難しい。今年は特にバランスを崩し家族を巻き込み反省と感謝の気持ちでいっぱいだ。
結局、来春に幼稚園を開園すると宣言していたものの、見送らざるを得なかった。関わりたい、応援したいと声を掛けて下さっていた方々、期待して下さっていた方々本当にごめなさい。

36歳の僕もようやく身体はひとつで24時間しかないということを知った気がしました。
自分一人でできることには限界があるなと。
そして、農業は生き方の表現の一部にすぎず、他の挑戦したい事に注力するためにはチームが必要なんだと。日々の農作業に追われないためには、田畑の最前線で同じ馬力で動ける相方こそ必須なんだと。
お米は凶作でしたが、この気づきは大豊作でした。
マジの相方募集に関しての詳細は、また書きます。
地球のどこかに好い縁が在ります様に。パンパン。

あ、そしてそして、幼稚園開園は諦めていません!
まずは開園準備期間として、来年は親子を対象とした、
美味しくって楽しい時間を定期的に企画します。
こちらも詳細はまた後日。

最後になりましたが、
今年の新米も一粒一粒の輪郭がハッキリしていて、
食べ応えのあるつぶ感ともち感のバランスが好し。
ほんのり甘くて優しいお味。

皆様の日々を生き抜く力となれたら幸いです。

◎新米販売のご案内◎
下記、丸瀬家の商店よりお買い求めください。

丸瀬家の商店HP
https://maruseke.theshop.jp

丸瀬 和憲

令和2年産 新米 販売のお知らせ


今年も無事稲刈りを始めることができました。

まずはじめに、何はともあれ
大自然の恵みに感謝の気持ちでいっぱいです。

就農8年目、米作り6回目。
毎年思いますがあっ!という間。
気づけば35歳、2児の父に。
今年はコロナの猛威と人間社会の大混乱により、
私たちは未来について今一度考える機会をもらいました。

振り返ると、農家を志すきっかけはフィレンツェに住んでいた時にありました。地元経済に対する暴動、就職難といった状況下、鞄づくりに打ち込む日々の中、「もっと、多くの人を幸せにしたい!いのちに直接関わるものづくりがしたい!」と思った時に、出た答えが「農家」でした。

そして、無農薬かつ無肥料で育つ自然栽培の自立した野菜の姿に自身の姿を照らし、これが私の生きる道♪だと思ったの覚えています。さらに、炊いた米が自然に甘酒に発酵してしまうという空気中の天然菌と奏でる調和した自然栽培の世界観に一発KO。あの時のあの衝撃は今でも忘れることなく、あの日以来、トライ&エラーで突っ走ってきました。

家族が増え、仲間も農機具も借金も増えました。笑
あの調和した世界を母国鳥取で表現し、未来の選択肢の一つになるであろう実体を生むために米を主とする農作物と麹づくりの生産設備を整えてきました。この冬は、空気中より採取した天然の麹菌と戯れ(仕込み)がはじまります。

そんな僕たちは、語弊があるかもしれませんが、コロナのおかげ様で農作物の売上げが減少し、お店の休業が続きました。経営的には誠にピンチでしたが、自分たちが本当にしたい事、わくわくする事、子供のために何ができるのかとよく話し、 自分たちの道が新たに見えてきました。


じゃーん!
2022年春、ようちえんを開園することにしました。
田畑を基本のフィールドとした20人程度の小さな園にすることで、
一人一人の思いをカタチにできるゆったりとした時間の流れる場所にしたいなと妄想中。
野菜づくり、料理やお菓子づくり、、、
いのち喜ぶ時間を子供と大人が一緒になってデザインしていきたいです。
これから縁になる保育士や給食のおばちゃん方との出会いも楽しみ。

あああ!!!???
ようちえんの事はこの辺にして、笑
新米販売のお知らせなのでお米のことも少し。

さて、今年も皆様にお届けするのは、鳥取旭という約80年前に鳥取で誕生した品種です。鳥取旭は「おいしい米!」という事で、約30年間も県の奨励品種として県全土で広く栽培されていた特異な経歴をもつ品種です。
が、今では幻となってしまった品種です。
味の特徴は、適度なモチ感とさっぱり感に加え、一粒が大きいので食べ応えがあります。冷たいおむすびでもしっかり満足できるポテンシャルがあります。

長くなりましたが、
農家はまだ続けます!ご安心ください。
お米を通して様々な縁が結ばれ、深まっていくことを楽しみにしています。
みなさんの日々を生き抜く力となりますように愛と感謝を込めて。
丸瀬家の新米をどうぞ、よろしくお願い申し上げます!

◎新米販売のご案内◎
下記、丸瀬家の商店よりお買い求めください。

丸瀬家の商店HP
https://maruseke.theshop.jp

丸瀬 和憲


2月13日無事に出産しました

久しぶりの投稿になってしまいました。

臨月に後期悪阻がはじまり身体も痛く、それでも歩いている方が楽なので陣痛促すために1〜2時間散歩していた1月でしたー。

37週過ぎた辺りの検診でお腹の張りがいつ産まれてもおかしくない張りだと言われていたのもあり、毎日まだかまだかと待ちきれなかった私…。

事前兆候もないままそれは突然の陣痛。

1人目は破水からはじまったのもあり正直はじめは陣痛なのかなこれーーという感じで直ぐには産まれないだろうからと朝食を作って気を紛らわしていました。

目を覚ました夫に、

「陣痛かもしれないけどまだわからない…ひとまず朝ごはんだけ芽依に食べさせちゃおう」

と、私。

すると夫は

「2人目早いって言うし朝ごはんとかいいから準備してもう行こうよ病院!ひとまず病院電話しなよ!」

と〜〜。

あれよあれよと言う間に間隔も縮まってきてるしなかなかの痛みに。車中で既に5分間隔くらいの痛みになっていたのもあり、夫実家に娘を預けてから向かう予定を変更して、病院に義理母に来てもらうことにしたりと何だかんだ夫の判断大正解!なのでしたー。

病院に着くと分娩台へ直行、、。子宮口9cm!激痛の中着替えなきゃいけないっていうのはしんどかったなぁ。

今回いきむことなく気づいたら頭が見えていて産まれていました。えっ?もう産まれているーーというくらい。

3092g男の子でした〜

陣痛から1時間半、病院に着いて20分ほどで産まれてきてくれて母子ともに元気だったこと、こんなにありがたいことはありません〜〜。夫の判断がなければ車中で生まれていたかも…ですね…。

1人目の時は出血量150mlくらいでこれでもかなり少ないらしいのですが、今回はその3分の1の50ml程度。外陰部も縫わなくてよかったので産後の痛み止めなどの薬も一切なし。

そんなわけでこんな少ない出血量の方いない〜優秀優秀と、ナースさん来る度に食事のことや持参していた持ち物を聞かれたり、お弁当覗きに来られたりなかなかたのしい時間でした。

何せ1人目の時と同じ病院で、おむつやおしりふきは持参、病院食は断って食事も持参。赤ちゃんの沐浴でソープは使わないでください指定、、。k2シロップも飲ませないことを希望…。

こんなわがままを今回も聞いてくださったので感謝しかないです。

“オーガニックな丸瀬さん”で覚えられちゃってましたね笑。

こんなことを書くと安産自慢に聞こえてしまったらごめんなさい、、。

ただの体験記であって、助産院や自然お産ができる場を希望している方がいらっしゃるとして近くにそんな場がないとしても普通の病院でも充分満足できるお産は可能でそれよりも先生との相性や何でも話せてコミュニケーションが取りやすい病院は安心感がありますよー。と、いうひとつの選択として何か参考になれば嬉しいです。

どんなお産もぜーんぶokであって正解も不正解もないなとー。不安があれば解消して納得した上での出産は安心ですよね。

さてさて、名前は”湧楽”

わら君に決まりました!

親しい友人の息子くんは”世界は楽しい”と書いて世楽(せら)。のびのび育っているしいい名前〜〜。そんな憧れとたのしく、らくになんて最高!と、楽という字は使いたかった私。湧は夫の直感で。

そして画数を気にする義理母もびっくりな大吉たくさんの丸瀬湧楽〜〜即決でしたーー。

わら君がいると自然に楽しいことが湧いてきて場の雰囲気が良くなるといいなぁと。

ますます賑やかになる丸瀬家をどうぞよろしくお願い致します。

丸瀬 由香里

ありがとうございます

収穫祭おむすび定食、すべてのお席いっぱいとなっております

みなさんたのしみにしてくださっていることが伝わりこの1週間コツコツと準備してお待ちしてますね!ご予約いただい方々ありがとうございました。

さぁーてシュトレン2種焼き上がり明日の朝もう一度粉糖お化粧をしてから袋詰めなどしまーす。今年は写真のようなイメージになりそうです!

3週間ほど前に試作したショコラシュトレンを先日試食したのですがびっくりするくらいに生地が馴染んで塩麹と酒粕のおかげで??さらに奥行きと旨味がましていて本当においしかったです。年々様々な深みが増してきたシュトレン。じーっと我慢できる方は収穫祭にお手にしていただきクリスマスに解禁くらいが食べどきかもしれませ〜〜ん。ってそんなに待てないですよね笑。

12月に入りましたら都内でも販売いただく予定や丸瀬家商店にも並べますので遠方の方はもうしばらくお待ちくださいませ〜〜

丸瀬 由香里

えみおわす展

えみおわす家展へ

今年も来れて良かったなぁ。ここに来ると忙しさを忘れてしまうくらいに時間の流れがゆっくりに。家展というだけあっておじゃましま〜すとお家に遊びに行かせてもらえているような気軽さと心地よさ。

定食の水餃子の皮はつるりもちもち、ぬか漬けにピクルスまでもがおいしくてまたまたゆっくりしすぎなくらい寛がせていただきましたー。

念願のコートとお店用にクッションをお持ち帰り。収穫祭でぜひぜひクッションの使い心地みなさんもお試しくださいね!はぁー欲しいものだらけでしたがまた次のたのしみに取っておこう。充電完了ーーーー。今日から収穫祭に向けてまた試作なり計量なり前準備はじまります。この時間があるからお菓子作りはやめられません。わくわくそわそわが日に日に増す高揚感こそたのしくて大好き!どうぞおたのしみに!

そうそう、シュトレンでも淹れている珈琲豆は升尾珈琲。フィルターなどを作っているイガちゃんも一緒にゆきちゃんと最高の笑顔で迎えてくれますよー。

もちろん、なおきさんじゅんこさんもいつもあたたかい気持ちでおしゃべりしてくれるので家展まだのみなさんも是非足をお運びくださいね。洋服もすばらしいけどやっぱり何でも人だよなぁーーとぬくぬくいっぱいな我が家です。

丸瀬 由香里

令和元年産 新米販売のご案内

まずはじめに、
近年当たり前になりつつある自然災害の猛威の中、
今年も大自然の恵みをいただける事が本当に有難いことだと感じます。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
種を蒔き収穫することが当たり前ではないのだと仲間の被災を聞く度に思います。
いつ自分の身に起きてもおかしくないと覚悟し、
被災された皆さんが1日も早く平穏な日々が送れるようお祈りいたします。

10年ぶりに地元に戻り、就農して7年目。
今年は、5回目の米づくりでした。
少しづつ設備も整え、頭の中にあるイメージを田畑に表現することができてきました。
とはいえ、欲しい農機具は底なし。
冬に家族会議を開き、何としても芽依さまを説得したいところです。
まだ、まんまとねんねとバナナしか言えない1歳ですが、、、

昨年より、鳥取旭という約80年前に誕生し、鳥取県民の命を支えてきた品種を栽培しはじめました。
この地と全てのはじまりである種、命の大切さをより実感しました。
味は、大粒で適度なモチ感と甘みがあり、後味はさっぱり。
現代人の味覚にもしっくり馴染む食味の特徴があります。

今年は、自然との調和と同じくらい家族との調和を意識した1年でした。
子供が生まれ、お店を始め、既存のお務めに加え新たな役割が生まれました。
すっげー楽しいし、すっげーオモロイですが、すっげー大変で、
自分でもびっくりしすぎて笑うしかない日々。
からの、2月にはもうひとつのいのちが誕生予定で、ちょー幸せですが、ちょーギャグ。
もーこーなったら久米桜酒造さんで仕込んでいただいた鳥取旭のお酒呑みまくって笑うしかない。
(このお酒、近日発売予定。また発表いたします。)

そんな日々の中、
子供のためにもこの町の大地を守りたい!
米子市なんだしお米の作付け面積を増やしていこう!
と気づいたらそう思うようになっていました。
ようやく芽生えた地元愛?親バカ?単なるバカ?

そう遠くない未来、
この辺の農地にも遺伝子組み換えやゲノム編集された品種が活躍すると思います。
そんな時代だからこそ肥料や農薬がなくてもすくすく育つ美味しいお米や田んぼの実体が
必要だと感じます。
僕たちを支えて下さる今を生きるみなさまのために。
そして、未来を生きる人間の選択肢の一つのために。

長くなりましたが、
自然栽培米農家としてしっかり歩んでいこうと思います。
お米を通して様々な縁が結ばれ、深まっていくことを楽しみにしています。
みなさんの日々を生き抜く力となりますように愛と感謝を込めて。
丸瀬家の新米をどうぞ、よろしくお願い申し上げます!

◎新米販売のご案内◎
【価格(税込/送料別)】
①単発 5kg   玄米 ¥4,320 / 白米 ¥4,570
②単発 20kg  玄米 ¥16,500 / 白米 ¥17,500
③年間 5kg×6回(11月,1月,3月,5月,7月,9月の上旬発送)            
       玄米 ¥24,000 / 白米 ¥25,500

【送料(税込)】
佐川急便 20kgまで一律 ¥1,200
※北海道、沖縄の方は別料金になります。

【お支払い】
「ゆうちょ銀行」へ前払い制
※振込手数料はご負担ください。

【お願い】
・精米の歩づき具合のご希望は承ることができません。
・発送時期は作業状況により前後することがございます。
・原則、お支払い後のキャンセルや変更は承ることができません。
・農地の変遷により自然栽培歴2~5年目のお米が混ざったものが
 今季の規格となります。

上記の内容をご理解いただき、
下記の<お申し込みフォーム>をご利用の上、Eメールにてお申し込みください。
受付完了次第、改めて合計金額と振込先をお知らせ致します。

【申し込み先】
goma_2013●yahoo.co.jp
※●を@に変えて送信ください。

<お申し込みフォーム>
・件名 お米注文
・お名前 
・郵便番号 
・住所   
・TEL    
・E-mail
・希望コース 【単発】①5kg  / ② 20kg   / 【年間】③5kg×6回
・種類           玄米  /  白米
・希望納品日時  月   日   午前中/12-14/14-16/16-18/18-20/19-21
・備考