本日は、丸餅の仕込み初日。
もち米は、「滋賀羽二重(しがはぶたえ)」という滋賀県で生まれた品種。
滋賀農業試験場が戦前に生み出した傑作ともいわれ、
「もちの王様」「もち米最高級」などと称され、とりわけ和菓子の原料に好まれるそうです。
粘り、伸び、コシがあり、きめが細かい特徴があります。
お米の収穫後、玄米餅を仕込んで頂ける県内の加工場を探しておりました。
玄米餅は白餅や草餅、かき餅、しゃぶ餅に比べ
まだまだ一般的なものではないので、探すのは困難かと思っておりました。
しかし、縁あって日南町の長谷川商店さんのお母さんの長年の餅作り経験で、
白餅の時とは違う感覚を調整して下さり、人生初の玄米餅の試作・製造まで誠にスムーズでした。
製造の1番のポイントは、「とり粉」といわれる加工でんぷん粉や上新粉を使わず作るところです。
それは、
とり粉を使う事で、お餅がカビる原因の一つになること、
口に入れた時の食感の違いから美味しさに影響する事があります。
この事で、パッキングの際にお餅の滑りがすこぶる好くなく、
お母さん達を非常に困らせてしまっていますが、
「作業性」よりも「美味しさ」をと懇願し快諾して頂いています。
製造に関しては、隣の岡山県で大人気の玄米丸餅を作っておられる
先輩農家の蒜山耕藝の裕治さんに色々教えて頂きました。
皆さんのお陰様です。本当に感謝しています。
昔ながらの杵つき杵搗きです。
季節仕事として集まる地元のお母さん達。みなさん元気で賑やかです。
仕込み中は、お餅の可愛さにずーっと感動でした。